使い方しだいで費用がかなり安く抑えられるのが、レンタカーで行くスノボのメリットです。新幹線で行く場合に比べて、一人当たり最大5,000円近く安くなることもあります。どうやったら安く行けるか、どんな車種を選べばいいか、またどこに注意すればいいかなど、レンタカーで行くスノーボード情報をまとめました。
1.お得にレンタカーでスノボへ行く方法
ここでは、車種の選び方から、あまり知られていないお得なサービスタイム付きレンタカープラン、レンタカーでスノボへ行った時の総額費用シミュレーションを紹介します。
1-1.車種・人数と料金プラン
自分のボードをレンタカーに積むか積まないかで、車種の選択・人数・費用が大きく変わります!安く済ませるには、少ない台数でたくさん乗っていくことです。
●ミニバンタイプ・ワゴンタイプは後席が倒せて荷物が積みやすい
・代表的な車種
プレマシー・フリード・アイシスなど
・車内と定員
よくあるミニバンの車内は3列シートで通常の定員が6・7名です。よくある便利な使い方では、3列目の席を倒してトランクと一体化させて荷物スペースを作り全員分のボードやバッグを置く方法があります。この場合は座席が減ってしまうので4名での乗車が現実的ですが、車内は快適に過ごせるはずです。なお3列目の席が倒せるかは念のためレンタカー予約時に確認しましょう。
-使い方のイメージ-
・レンタカー料金目安
ミニバンの日帰り貸出 1台13,000円(スタッドレスタイヤ付き参考価格)
●運転しやすいセダンタイプも根強い人気
・代表的な車種
カローラ・アコード・ブルーバードなど
・車内と定員
定員は通常5名ですが、セダンでも後席が倒せる車もあり、その場合は1席だけ座席を倒しトランクと合体させボードを積むこともできます。ボードを積むと3名までは乗車することができます。後席が倒せるセダンが予約できるかは、必ず予約時に確認しましょう。ボードを積まない場合は5名まで乗れますが、快適さを求めるなら4名利用がおすすめです。事前にボードはスキー場へ送ってしまう方法もあります。
-使い方のイメージ-
・レンタカー料金目安
セダンの日帰り貸出 1台12,000円(スタッドレスタイヤ付き参考価格)
●少人数なら値段が安くてお得なコンパクトカー
・代表的な車種
デミオ・スイフト・ヴィッツなど
・車内と定員
コンパクトカーの定員はセダンと同じく通常5名です。車種の中では一番価格がお手頃なので、レンタカー料金を安くしたい方には特におすすめです。車体はセダンよりやや小型になりますので、ボードを積まない場合は4名までが快適に利用できる定員と考えましょう。(事前にボードはスキー場へ送ってしまう方法もあります。)
また、コンパクトカーでも後席が倒せる車もあり、その場合は後席を倒しトランクと合体させボードを積むこともできます。2名での利用なら車内は十分快適に過ごせるのでカップルにもおすすめです。
-使い方のイメージ-
・レンタカー料金目安
コンパクトカーの日帰り貸出 1台10,000円(スタッドレスタイヤ付き参考価格)
1-2.お得なサービスタイム付きのレンタカープラン リフト券や宿泊を付けるとさらにお得
サービスタイム付きのレンタカープランとは
一部のレンタカープランには、貸出期間の前日貸出・翌日返却ができるサービスタイム付きのものがあります。例えば、1泊2日の貸出で料金が16,500円の場合だと、まずお金を払った貸出期間は黄色の1日目・2日目となります。それとは別に無料サービスで赤色の貸出前日18時以降と、返却翌日9時以前までのレンタルが付いてきます。早朝出発で遅くに帰ってくることが多いスキー旅行には嬉しいサービスですね。
・宿泊とレンタカーのお得なパックもアリ
旅行会社のホームページでは、スタッドレスタイヤ装備のレンタカーと宿泊・リフト券・レンタルがセットになったお得なレンタカー宿泊パックも販売されています。レンタカーにはナビやETCも装備しているので、レンタカー宿泊パックだけ買えばスノボ1泊旅行へ簡単に行けてしまいます。レンタカーでスノボへ行き現地で1泊するなら旅行会社でレンタカー宿泊パックを買うのが断然お得です。
【料金目安】スタッドレスタイヤ装備レンタカー+菅平1泊(リフト券・レンタル付き)
レンタカー・・・1台 16,500円(Sクラスで2日レンタル、ナビ・ETC付き)
宿泊+リフト券+レンタル・・・1名 6,600円~(菅平サンホテル)
・リフト券とレンタカーのお得な日帰りパックもアリ
旅行会社のホームページでは、レンタカーとリフト券のお得なパックもあります。リフト券が2,500円からあり、レンタカーも10,000円からあるので、日帰りでもかなり安く行けるのでおすすめです。旅行会社をうまく使うと、お得にスノボへ行くことができます。
【料金目安】スタッドレスタイヤ装備レンタカー+神立高原リフト券
レンタカー・・・1台 10,000円(Sクラスで日帰りレンタル、ナビ・ETC付き)
リフト券1日券パック・・・1名 2,500円~
1-3. 人数が多いとかなりお得!レンタカーだと費用は総額いくらかかるの?
・どんな費用がかかるの?
まず、レンタカーでスノボへ行くことになった場合、必須で①~④の費用がかかります。
①レンタカー代(スタッドレスタイヤ代含む)
②高速道路代
③ガソリン代(レンタカーは返却時に満タンにして返します)
④リフト券代
・人数が多いとコスパがいい! いくらかかるの?
日帰りの例ですが、東京から新潟県の神立高原スキー場へレンタカーでいったら、いくらかかるか費用をシミュレーションしてみましょう。ここでは4人でレンタカー1台を借りる形で代金がお得な旅行会社のリフト券とレンタカーのセットプランを使った場合を紹介します。
レンタカー代 10,000円
(Sクラスの日帰り。主な車種:デミオ、スイフト)
高速道路代 6,760円
(関越道・練馬IC~湯沢IC ETC休日料金:3,380円/片道)
ガソリン代 4,550円
(往復走行距離350km。燃費がリッター10kmで走り、ガソリン代が約130円)
リフト券代 10,000円
(神立高原 リフト券1人分2,500円×4人)
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合計 31,310円
なんと1人あたりの費用だと 7,830円!
シミュレーションで使った旅行会社のプランはこちら
⇒レンタカーの案内 ⇒リフト券の案内
・ETCで支払うと高速代も割引
土・日・祝日の高速道路は、ETC車限定で高速代を30%割引する休日割引が実施されています。都心に近い一部区間は割引対象外ですが、全国的にみると高速道路の大半の区間は割引対象になっています。スキー場方面の高速道路だと、関越道は東松山ICより北側の区間が割引対象です。上信越道だと全区間が割引対象です。
詳しい情報はこちら ⇒ETC休日割引について
2.レンタカーを使うメリット
2-1.荷物や人数が多ければ2台借りるのもおすすめ
例えば、7人でスノボへ行くのに定員が7名のミニバンをレンタルした場合、車内は座っているだけでもやや圧迫感があります。座席は全部使うので、ボードを積み込むこともできなくなってしまいます。そういうときは、2台車を借りてしまうのもおすすめです。1台目には4人乗って、2台目には3人乗って、という風にすると快適な車内空間にすることができます。
もちろんレンタカー代のほかに、高速代やガソリン代も2倍かかることになるので、お財布の中を見ながら同行者と相談しましょう。
2-2.ボードは先に宅配便でスキー場へ送っておく方法も
自分のボード持ってレンタカーでスノボへ行く場合、重たいボードをレンタカーの営業所まで持っていくことになります。しかもボードを載せることで後席をつぶれるため、乗れる人数が少なくなったり車内の快適さが少し落ちたりします。このデメリットは、ボードを宅配便で事前にスキー場へ送ってしまうという方法で避けることができます。ここではクロネコヤマトのスキー宅急便を紹介します。
・クロネコヤマト「スキー宅急便」
<費用>
-スノーボードだけで送る場合-
送料1,577円+専用カバー代518円 (関東⇒信越の片道・120~160サイズ・スノーボード1つあたり)
-オールインワン型ケース(スノーボード・ウエア・ブーツ)で送る場合-
送料2,030円+専用カバー代518円 (関東⇒信越の片道・160サイズ・ケース1つあたり)
※ヤマトでボードを発送する時には、必ず専用カバーが必要です。
専用カバーは、クロネコヤマトの営業所、集荷してくれるドライバーから購入できます。コンビニでは購入できません。コンビニから送りたい人は専用ケースを必ず事前に入手しておきましょう。
詳しくはこちら⇒クロネコマーケット
<所用日数>
東京から神立高原(新潟県)へ送った場合、現地に届くまで2日かかります。(クロネコの場合)
ボードを受け取れる日は、送った日から数えて3日目になります。なお一部地域は現地に届くまで3日かかります。
利用前にこちらから所用日数を調べてみてください。
詳しくはこちら⇒クロネコヤマト「料金・お届け予定日検索」
<発送方法>
自宅へ集荷
クロネコヤマトの営業所・提携店
コンビニ ※専用カバーを持っている方だけがコンビニから送れます。
宅配ロッカー ※要クロネコメンバーズ登録。
<受け取り方>
スキー場のフロントで送ったボードを受け取れます。
詳しくはこちら⇒「クロネコヤマトのスキー宅急便」
2-3.車内はプライベート空間で気楽!自家用車のサビが気になる人にも
・時間や行き先が自由!車内はプライベート空間だから気楽
レンタカーでスノボへ行く第一のメリットは、時間が自由に使えることです。出発時間や帰る時間は、自分たちの予定で自由に決められます。新幹線やバスの場合だと乗車時間が決まっているので時間が自由なのは車の特権です!
2つ目のメリットは、行き先が自由に決められることです。普通はレンタカーにカーナビが装備されているので、行き先のスキー場はもちろんですが、途中でコンビニに寄ったり、帰りに日帰り温泉へ寄ったり、例えばファミレスでご飯を食べたり寄り道も自由自在です。
3つ目のメリットは、車内はプライベート空間なので気軽に過ごせることです。例えば、最近はカーナビにBluetooth接続でスマホの音楽を転送して再生できる機能が付いていますのでお気に入りの音楽を楽しむこともできます。接続方法がわからなければ、レンタカー貸し出し時に、係の方に聞きましょう。(レンタカー会社の人は慣れているのでたいがいすぐ教えてくれます)
・車を持っている人でも融雪剤による錆が気になる人にはレンタカーがおすすめ
道路の路面凍結を防ぐため、冬季は融雪剤がまかれます。タイヤが巻き上げた融雪剤は、サスペンションやステアリング、ホイールなどタイヤ周辺についてしまいがちで、これが錆を誘発させます。本来はガソリンスタンドにあるような高圧洗浄機で入念に車の足回りを洗車する必要がありますが、レンタカーならそんな心配いらずで利用できます。
3.レンタカーで行くスノボはどんなことに注意すればいいの?
3-1.スタッドレスタイヤは必須
まず大原則ですが、ノーマルタイヤでスキー場へ行くことは雪道で必ずスリップして事故になるので不可能です!ですのでスタッドレスタイヤを装備した車か、タイヤにチェーンを付けた車でないとスキー場へはいけません。
レンタカーのプランによっては、スタッドレスタイヤ代が別料金になっていたり、レンタカー代に含まれていたり様々です。予約時に必ずスタッドレスタイヤを装備した車か確認しましょう。
3-2.首都圏のカーシェアリングはほぼノーマルタイヤ
今カーシェアリングは全国的に利用者が急増していますが、首都圏に配置されている車はほぼノーマルタイヤです。カーシェアリング自体はスマホで手軽に予約ができて好きな時間に貸出と返却もできて非常に便利ですが、チェーンを貸してくれたりするサービスはありません。なお、一部首都圏のステーションでは数は少ないですがスタッドレスタイヤを装備した車も用意されています。カーシェアリングの料金体系は12時間以上のパック料金でレンタルすると、走行距離に比例した追加料金がかかります。1キロにつき16円かかるので計算するとレンタカーより割高になりがちです。(タイムズカーシェアリング)
ちなみに、カーシェアリングでも雪が降る地域(群馬県・長野県・新潟県など)のステーションにある車ならばスタッドレスタイヤが装備されています。(タイムズカーシェアの例) 割高にはなりますが、新幹線で現地まで行きそこでカーシェアの車を借りてボードへ行くこともできることはできます。
3-3.レンタカー会社の営業時間にも注意
レンタカー会社の営業所には営業時間があり、その営業時間内でしか車の貸出や返却ができません。営業時間の長いところだと、朝7時から夜11時まで営業していたりします。逆に営業時間の短いところで朝10時から夜8時まで営業していたりと営業所により様々です。レンタカーの予約をする際には、自分が使う営業所の営業時間を必ず確認してスケジュールをたてましょう。自宅の最寄営業所では営業時間が短い場合は、逆に少し遠くても営業時間の長い営業所で借りたり返却したほうがスケジュールに余裕が出て安心できますのでおすすめです。一般的にレンタカーは貸出営業所と返却営業所が別々でも予約可能です。予約時に確認してみましょう。
あと、帰りの話ですが余裕をもってスキー場を後にしても大渋滞に巻き込まれて、返却営業所の営業時間に間に合わない場合もあります。そういったときは、貸出時に必ず受け取る貸出契約書に返却が遅れる場合の連絡先が出ているのでそこへ電話しましょう。営業時間の長い近隣の営業所を返却地として紹介してもらえることもあります。また、こういうときは運転が焦りがちになるので安全運転を意識しましょう。
3-4. 雪国のコンビニ駐車場は意外と危険です
レンタカーでスノボへ行くと、自由に動き回れるので途中でコンビニに寄れたりと便利な反面、ちょっと注意が必要なことがあります。長野県・新潟県・群馬県の雪が降る地域ではコンビニの駐車場が凍結していることがあります。駐車場は、車の出入りも多く、特に日陰の場所は雪が解けずに凍結していたりします。自分の運転も気を付けたほうがいいですが、車の出入りが多いだけにもらい事故も気を付けましょう。すいている場所に駐車するなどリスクを減らす行動も少し重要になってきます。
レンタカーをうまく使うと、スノボの費用が安く抑えられることを紹介しました。費用を安くするための最大のポイントは、車種選びで小さめの車を選び、かつなるべく車の定員に近い人数で乗って行くとコスパ抜群です。ボードを載せるか載せないか、大きめの車種で行くか、レンタカーを2台借りるかなど、個々人の希望で費用は変わっていくこともお分かりいただけたと思います。注意点にも気を付けながら、お得なプランも活用してレンタカーで便利で楽しいスノボを楽しんでみてください。
●この記事を書いた人
S-NOW編集部 |