スノボ初心者がゲレンデに行く前に知っておくべき6つのポイント

「初めてスノーボードをしにゲレンデへ行きます!」という人へ!ここでは旅行の選び方や道具の準備、ゲレンデマナーなどスノボ初心者が事前に知っておくべきことを、ピックアップして掲載しています。初めてのスノボは事前準備がとても大事。当日の流れがスムーズになり、トラブルを防ぐこともできます。必ず目を通してからゲレンデへ向かいましょう。

1.初心者向きゲレンデ選びはコースに注目

スノボの上達のカギはスキー場選び。練習しやすいコースがあるかないかで、技術の上達はもちろんスノボが好きになるかどうかも決まってきます。ここでは2つのポイントに注目!

1-1.デビューは幅広緩傾斜コースで転ぶ

スノボデビューをする人の最初の練習は、立ち方と転び方なんです。何とも地味な感じがしますが、まずこれができなければ滑ることもできません。止まっている時間が長いため、この練習のコースは、麓にある緩い傾斜で幅広のコースが必要になります。

1-2.練習はまっすぐロングコースで前滑り

ある程度立てるようになったら、今度はゲレンデに慣れることが必要です。横滑りでなく、前を向きながらでもまずは滑ることの楽しさを感じてみます。その練習にはストレートのロングコースがおすすめ。

1-3.初心者におすすめの3スキー場

上記2つのポイントが揃った初心者向け3スキー場さらっとご紹介。

① 湯沢中里スノーリゾート(新潟)

初心者向けコースだらけのスキー場

なだらかな緩い傾斜のコースが集中しているゲレンデ。端っこに位置する第2ゲレンデは人も少なめで、他のコースと交わることもないので、思いっきり練習ができます。

 

② 岩原スキー場(新潟)

最大幅200m!広々練習ができるスキー場

ゲレンデ中央にどどんと構えた超ワイドな緩い傾斜のコースで、初心者も安心して練習ができます。全長650mのグランドバーンは眺めも良く、初心者も気持ちよく滑ることができます。

 

③ 竜王スキーパーク(長野)

初心者も山頂からの雲海絶景が楽しめるスキー場

ゲレンデ麓、入り口近くは人も少なくデビューの練習に最適。中腹から続くロングコースも幅広でまっすぐなので滑りやすいです。ロープウェイは上り・下りともに乗車できるので、初心者も山頂からの絶景が楽しめますよ。

さらに3つのスキー場に共通することは、初心者ボーダーが多いことです。周りを見渡して練習している人が多い方が心強いですよね。

2.初心者の旅行は宿泊パックツアーが安心

なんとなく行きたいスキー場が決まったら、次は旅行の計画を立てなければなりません。交通手段、宿泊、レンタル、リフト券…購入するものや予約するものはたくさんあります。値段の比較も大変…そんなときは旅行会社のパックツアーを利用するのが一番楽で安く済みます。ここではいろいろあるパックツアーの絞り方をご紹介。

2-1.初めての人は日帰り<宿泊

旅行の種類は大きく日帰りと宿泊に分かれます。それぞれの特徴をまとめてみました。

●日帰り

メリット デメリット
・1日の休みでOK
・料金が安い
・車内泊/早朝出発で当日帰りは体力必須
・練習時間が短い

●宿泊

メリット デメリット
・連日で練習が可能
・宿泊で体力回復
・宿泊の料金が高い
・連休が必要

初心者にオススメなのは断然宿泊のツアーです。1日目についた感覚を忘れないうちに、2日目も滑れば上達のスピードも上がります。

2-2.安さ・自由さ・体力で交通を選ぶ

まずスキー場に行く交通手段は「バス・車・JR新幹線(電車)」と大きく3つ。ざっくり優劣をつけてみると下記のようになります。

安い順:バス<車<電車

⇒乗車場所からスキー場まで直行するため、ほぼパック料金内で収まります。

自由さ:車<電車<バス

⇒車は出発時間も道中も自由。友人、家族で車内でわいわいもできちゃいます。

体が楽:電車<バス<車

⇒乗り物の乗車時間が短いことから電車が1番楽です。車は雪道を運転する負担が大きいので、運転手の人の負担がとても大きくなります。

スキー場の場所によって多少前後しますが、優先順位をもとに交通手段を決めてみましょう。パックツアーの商品ページの注意事項に、ツアーの流れが記載されているので、スキー場と交通手段が決まれば、旅行計画はほぼ固まります。

3.レンタル・道具選びは事前に準備

事前に確認しておくと良いのが、身に着けるスノボグッズです。基本的にはツアーにボードの板とブーツをウェア上下はレンタルすることができます。ゴーグル、帽子、手袋は付いていたり別料金だったりするので、よく確認しておきましょう。

3-1.利き足を確認

横滑りするスノーボードをする際は自分の利き足を知らなければなりません。利き足が右ならばレギュラー、利き足が左ならばグーフィーです。これを間違えると、滑る際に違和感があり上達を妨げます。レンタルの際に聞かれるので事前に確認しておきましょう。

~利き足の確認方法~
① 無意識に一歩目に踏み出す足
② あぐらをかいた時上に載せる足
③ ボールを蹴る足

利き手のように、コントロールが必要な際に無意識に利用しています。

3-2.初レンタルはグレードが高いものを

ツアーについているレンタルは、安い分古いものを貸し出しているところもあります。特に板やブーツが古いと、滑りづらく、練習にも支障がでます。初めは少し料金がかかっても、グレードの良いレンタルを選びましょう。現地のショップに行って、履いてみてレンタルショップの店員さんにアドバイスをしてもらうのも重要です。

3-2.小物は自前がおすすめ

体に直接触れる帽子や手袋の小物類は、自前をおすすめします。ニオイが気になることもありますし、レンタル料金を払うと購入とさほど変わらない場合も。帽子は普通のニット帽でOK、手袋も安いものはネットや量販店で¥1,000~手に入りますよ。ゴーグルは購入となるとやや値段が張るので、初回はレンタルで済ませてもいいですね。

4.ゲレンデでのマナーを学ぶ

ゲレンデに行く前に必ず頭に入れておきたいのが、ゲレンデでのマナーです。マナーを守らないと事故やケガにつながりますし、他の人に迷惑をかけてトラブルの原因にもなります。こちらでは初心者が覚えておくべき基本のマナーをご紹介。

4-1.道具の扱いのマナー


板を持つときは手袋をして、ビンディング(ブーツをはめる部分)を外側に向け抱える。


①リシューコード(板と足をつなぐ紐)は必ず着用
②ハイバック(かかと部分)は必ず倒す


板は決められた場所に置く

4-2.コースでのマナー


マップを確認、自分のレベルに合ったコースで滑る


板をはめる際はリフトから離れたコースの端で
休憩するときは必ずコースのはしっこで


コース外の滑走禁止区域には絶対に出ない

4-3.リフト乗降時のマナー


リフトに乗るときは割り込まない、板をあてない


リフトのレバーを下げる
リフトは揺らさない


降りるときは素早くリフトから離れる

ゲレンデにはたくさんの人がいます。自分がけがをしない、相手にけがをさせない・迷惑をかけないことに気を使って行動するように心がけましょう。

参考:全国スキー場安全対策協議会:http://www.nikokyo.or.jp/safety-snow/

5.基本の滑り方を頭に入れておく

スノーボードで滑っている人を思い浮かべると、板を横にしてシュッシュと板をくねらせながらかっこよく滑っていますよね。初めは難しいですが、基本のステップを踏んで練習すれば、1日でも板を横にしてターンをするスノボらしい滑り方まで上達することも可能です。あわてず一歩ずつ上達できる3ステップをご紹介。

5-1.立ち上がって転ぶ

・立ち上がる(前向き)

人が少ない緩やかな傾斜を見つけ、まずは両足をはめてみます。立ち上がるときのポイントは2つ「かかとを立てて力を入れる」「両腕で後ろの地面を着き跳ねる」ことです。立った瞬間に滑らないように、かかとのエッジ(板の端)を雪に突き立てるような感じでぐっと止まります。これを繰り返してバランスをつかみましょう。

・立ち上がる(後向き)

お尻を着いた状態から、板をくるっと回転させて後ろを向きます。ポイントは「つま先を立てて力を入れる」こと。手は使わず、ゆっくりと立ち上がるようなイメージです。体を前傾すれば後ろに倒れることはないので、つま先のエッジを雪に突き立てて、止まることを意識しましょう。

・転ぶ

スノボはバランスが取れなくなれば転べばよいので、怖がらずに練習を重ねましょう。後ろに転ぶときの注意点は「お尻をついて、手をつかない」こと。体を丸めてお尻からコロンです。前に転ぶときは「膝から倒れこみ、手は添える程度」です。

5-2.前向きに滑ってみる

・まずは前/後ろ向きでずるずる滑ってみる

立てるようになったら、雪に突き立てていたかかと(後ろ向きはつま先)のエッジを少しずつ弛めて、ズルズルと滑ってみます。バランスをとるためのポイントは2つ「膝を軽く曲げてお尻を落とす」「なるべく前を見て状態を起こす」こと。
ここまでできるようになったら、リフトに乗ってコースを滑ってみましょう。ゆっくりですが滑る楽しさを感じられます。

・前向きで左⇔右に滑ってみる

立った状態で、左に重心をかけると左斜め前へ、右に重心をかけると右斜め前へ進みます。ポイントは「視線は前」「膝を曲げてバランスをとる」です。この滑り方を木の葉滑りと呼びます。木の葉ができるようになると、コース上でのコントロールが可能になるので、ゲレンデを自由に滑れるようになりますよ。

5-3.リフトに乗ってみる

・リフトに乗りこむ

リフトに乗るときの基本レギュラーは右足、グーフィーは左足を外します。外れた足で地面を蹴って、板を滑らせて進みます。板の前か後ろで蹴りますが、やりやすい方で慣れましょう。その状態でリフトに乗車します。

・リフトから降りる

初心者の人は、リフトがついた瞬間にあわてずに歩いてリフトから離れましょう。転んでしまっても係りの人が助けてくれるので、くれぐれもあわてずに。慣れてきたら、板に両足を乗せて滑ってリフトから離れましょう。

5-4.ターンしてみる

・くるくる回ってみる

ターンの基本は軸足をもとに板を前・後ろにコントロールできるようになることです。軸足左(レギュラー)の人向けに説明してみます。初めは木の葉の姿勢で左足に重心をかけます。さらに左足のつま先に重心を移動し、右足を後ろに振り切るように力を入れるとくるっと板が回転します。回転したら、今度は後ろ向きから左足に重心をかけ、左足のかかとに重心を移動すると、前向きになります。これを繰り返します。
これは実際初めてだと難しい動き。初めは無理矢理でも構わないので、「軸足に重心をかける」「利き足の勢いで板を回転させる」ようになりましょう。周りに人がいない場所で、大きく回り込みながらやってみることもポイント。

・ターンできるようになる

回れるようになったらゴールは目の前。ターンは簡単に言うと、板の前・後に交互に重心を移動させる(エッジをかける)動きです。上半身が横を向いているので、横滑りに見えますが、下半身は前・後向きを繰り返しているだけなんです。ポイントは「上体を起こして視線は進行方向」「膝を曲げて軸足の前後に重心をかける」を意識することです。周りで滑っている人の様子も参考にしてみると良いですね。

スノボの上達の速度は人によって異なります。スキーをしたことがあるか、運動をしているかなどそれまでの経験も影響します。1日で滑れちゃう人もいれば、何日か、何回かの旅行を経てターンまでできるようになる人も。確かなことは、何度も転んで練習を重ねればいつか必ず滑れるようになるということです。この文を書いている筆者はバランス感覚がないためか、2、3回目の宿泊スノボ旅行でやっと滑れるようになりました。筋肉痛と打ち身で体が恐ろしく痛くなった記憶もありますが、今では楽しく横滑りを満喫しています。

6.旅行前に準備すること

スノボツアーの申し込みと同時に、事前に申し込み・問い合わせが必要なことが保険とスクールです。当日ではできないこともあるので、必ず事前に確認しましょう。

6-1.保険に申し込む

日帰りならば1日¥500程度で入れるところもあります。スノーボードはスピードが出る、足が固定されているという特性上、ケガや事故が大変多いスポーツです。また気を付けていても、コース上の他の人と接触して相手をケガさせてしまうこともあります。自分でも相手でも多額の費用が発生するため、保険は必ず入ってスキー場へ向かいましょう。ネットで「スノボ 保険」と検索すればたくさんのサイトが出てきます。最近では携帯のキャリアで気軽に入れるものもあるので、手間もかかりません。

6-2.スクールに問い合わせる

先ほど基本の滑り方をご紹介しましたが、初心者に1番おすすめなのはスクールに入ることです。特にメンバー全員が初心者という場合は入っておくと安心です。基本動作から、滑り方までプロが見て的確にアドバイスしてくれるので、上達の速度もアップします。経験者と行く場合に、別行動でスクールに入ってしまうのもありですね。

スノボ旅行の前にやることが見えてきたでしょうか。再度確認すると…
1.初心者向きゲレンデ選びはコースに注目
2.初心者の旅行はパックツアーが安心
3.レンタル・道具選びは事前の準備が大事
4.ゲレンデでのマナーを学ぶ
5.基本の滑り方を頭に入れておく
6.旅行前に準備すること
この6ポイントを確認して、おけば当日はスムーズにスノボの練習ができますよ。準備万端でスキー場へ向かい、素敵なスノボライフのスタートを切りましょう!

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